赤ニキビの治し方! (病院編)

ニキビは立派な皮膚の病気(尋常性ざ瘡)です!

 

次に病院で赤ニキビを治すための治療法について見ていきましょう!
できるだけ即効かつ綺麗に治したいなら、正直病院で治療を行うことが一番です。
「ニキビ程度で病院なんて…」と思う方もいるかもしれませんが、ニキビは立派な皮膚の病気です。
重症な場合はもちろんのこと、なんとなく気になる、繰り返し同じところにニキビができる、くらいでも、一度専門医の診察を受けてみるべきです。
病院でのニキビ治療の内容は、おもに以下のようになります。

 

抗生物質の処方

 

アクネ菌を殺菌し、炎症を抑えるために、抗生物質が用いられます。
赤ニキビの対処には、まず炎症を止めないと化膿する恐れがあるため、多くの皮膚科で処方されています。

ステロイド

 

アトピーでよく使われる薬ですが、免疫システムを停止させることによって、即効で赤ニキビの炎症を止めることができます。

■その他の外用薬

 

新たなニキビができるのを防ぐために、上記以外の外用薬が処方されることもあります。


■面皰圧出(めんぽうあっしゅつ)

 

場合によっては「ニキビの芯を出す」ことも。 自分でするのはNGですが、専門のドクターにやってもらうなら安心です。

■ホルモン治療

 

上記のものはあくまで対処療法で、根本的な改善にはホルモン治療も有効です。
ホルモンバランスを整えるための治療が行われることもあります。

 

 

 常在菌のアクネ菌が大暴れ!

戦うには、敵のことをよく知るべし! ということで、赤ニキビができる原因とメカニズムについて、さらに詳しく勉強していきましょう!

 

◇ニキビの発生原因を知る

 

ニキビ治療法をマスターするには、まずニキビの発生原因を知ることが重要。
赤ニキビの発生にはアクネ菌の繁殖が原因であると説明しましたが、まずはそれについて理解を深めてもらいたいと思います。

アクネ菌はニキビを悪化させる悪いヤツだと思われがちですが、本来は私たちの肌を守ってくれている頼れるガードマンなのです!

誰の肌にも存在している「常在菌」であるアクネ菌は、普段は最近やウイルスからお肌を守ってくれて、さらに肌を弱酸性に保つ働きをしてくれています。


アクネ菌+過剰皮脂がニキビになる

 

そんなアクネ菌、なんと皮脂が大好物。皮脂が過剰分泌されていたり毛穴に詰まっていたりすると、普段はおとなしいアクネ菌も、大好物を前に興奮(?)を抑えきれず暴れてしまうのです!
このようにしてアクネ菌が増えすぎると、その状態を肌が鎮めようする結果、炎症が起きたり、ニキビが赤くなったりするわけなんですね。

以上が、赤ニキビが発生するときのメカニズムになります。

こうしてみるとアクネ菌は悪者ではなく、ただの皮脂好きな肌のガードマンでもあるということがわかりますよね。 (まぁ、大好物を目の前にすると暴れてしまうのはいかがなものかと思いますが……(苦笑))